イタリア各所で開催されていた複数の展示会を1つにまとめ、2005年よりスタートした「Milano Unica<ミラノ・ウニカ/以下、MU>」は、世界最高峰と言われるパリの素材展示会「Première Vision<プルミエール・ヴィジョン/以下、PV>」と並んで、世界中の素材調達バイヤーが集う欧州の2大素材展示会と位置付けられています。広く海外からの出展社を受け入れるPVに対して、MUは欧州以外の出展社を受け入れて来ず、素材分野での“もの作り大国イタリア”を保持してまいりましたが、その門戸が2014年9月に日本に開かれました。その理由は、日本の伝統的な感性とイノベーションによる素材の独自性、そしてイタリア同様に素材への造詣の深さが理解され、何よりもMUに来場するバイヤーから「日本製素材を見たい!」という強い要望が挙げられたことに起因しております。
昨年9月、今年2月とシーズンとしての来場者の差異はありましたが、商談という観点では「充実した商談を行うことができた。」、「質のバイヤーが多い。」と出展社から評価をいただいております。また、来場バイヤーからも「独自の風合いと感性、高品質なコンパクト素材に魅力を感じる。」、「今後も日本の技術力、常に研究し開発するイノベーション力に期待している。」という声もいただいております。
輸出促進を渇望する企業にとっては現在の円安は追い風であり、欧州バイヤーから期待が寄せられている今、日本の高品質な素材を提案し、ビジネスに繋げる千載一隅の好機だと確信しております。また次回のMUは、ミラノ万博の最中であり街を上げての盛り上がりと、多数のバイヤーが訪れる事が予想されます。
「The Japan Observatory at Milano Unica」の成功のために、JFWテキスタイル事業事務局も過去2回のバイヤーの声を活用したセミナーや個別相談会等も実施していく予定です。
どうぞこの機会に、ご参加をご検討いただければ幸いです。 |